京都スローフード協会・レンテッツァ 設立パーティー
今後の活動について
この半世紀ほどの間に子供たちを取り巻く地球環境は大きく変化しました。30年前は、「ゆっくり食べる」、「ゆっくり暮らす」、「地元で獲れたものを地元で食べる」、「お袋の味」などというのは日常的なことで、特にスローガンに掲げるほどのことではありませんでした。しかし、経済的に豊かになって、とても貴重なものになってしまいました。こういう事象もたくさんありすぎて、どれに気を惹かれるかは、もはや偶然の処遇でしかないかもしれません。今や、お金さえあればいつでもどこでも好きな食べ物を買って食べることが出来るようになりました。
しかし好きなものばかり食べていたのでは、自分の体を守ることは出来ません。食育とは、子供の頃から体に良いものを選ぶ目を育て、食の大切さを学び、好ましい食習慣と豊かな心を身につけようとするものです。それには先ず、食べ物を選択すること、料理すること、味がわかること、食べ物の育ちを感じることが必要です。そのために、幼稚園や小学校など、小さい頃から本当の食の味を覚えてもらい、食に対する意識を高めてもらいたいと思うのです。
小さな子供を見ている常に実感することですが、幼い子供は本当に純粋で素直です。白紙の画用紙そのものです。その白紙の画用紙に如何に色づけするか、何色で何を描いていくかというのは、周りの環境が大きく影響すると感じています。だからこそ、それぞれの素材が持っている本当の味わいを教えてあげるべきなのだと思います。
今後、協会の活動として”食育”をやっていきたいと思っています。教育ではなく”食育”です。イタリアのスローフード協会が実施している”食育”向けの教材を参考に、独自の教材も開発していく。食材などが誰の手でどのようにつくられているかという過程を学ぶものです。
各地域の環境や風土などと食文化は密接に関わっています。それぞれの地域で食に対する意識を持てば、そのままスローフードの考え方に近づけると思います。その土地にしかない食材や食事、味など土地の食文化に気づくことが大切だと思います。また、それは、その土地の人が気づき、紹介してこそ、スローフードの掲げる3つの目的「1. 消えつつある郷土料理や質の高い食品を守ること。2. 質の高い素材を提供してくれる小生産者を守っていくこと。3. 子供たちを含めた消費者全体に、味の教育を進めていくこと。」が自ずと達成されるのではないでしょうか。
京都には、京野菜や、京都の食材を活用する京料理という伝統があります。和食の世界というのは、何にも増して伝統を重んじる世界です。だからこそ、今まで連綿と受け継がれてきている。その伝統を受け継ぐ過程において、これからの若者の力が新しいものを作っていく。伝統は、常に新しいものを取り入れていくから続いていくのであって、常に変わってきているはずです。流行に一番敏感な若者こそがこれからの伝統を作っていかなければならないと思います。そのためにも、これからの伝統を担う若者に、「質の良い材料で調理された日本の伝統食を味わい、それを作る生産者に感謝し、ゆったりとした時間のなかで「健やかさ」、「豊かさ」を育む。」京都スローフード協会レンテッツァの活動を通して、そのような”食育の場”を提供できれば良いと思っています。
幼稚園や小学校の児童向けに食品の生産から流通などを教育する”食育”などの実践
伝統食の保存や環境問題などを考えるワークショップの開催
当面、この2つを活動内容として、スローフードさながらスローに進めたいと思います。当面、3ヶ月に一回程度、会員の皆様とその間の活動等についての報告の場を持ちたいと考えています。また、徳岡氏が取組んでおられる幼稚園児、または父兄を対象にした講演活動もサポートしていきます。更に、会員の皆様の要望も取入れ、一人一人が参加し活動していることを実感できるよう進めていければと思っています。京都スローフード協会レンテッツァのホームページを立ち上げ、サイトを通じて世界に様々な活動や京都の伝統、文化、料理を発信していければとも思っています。
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