その後、2001年4月に有機JAS規格が施行されると、太秦で最初のJAS認定を受けた(2001年)農家となりました。しかしながら、京都では有機栽培は盛んではなく、今でもごく一部の農家で実施されている程度です。とりわけ日本農林規格(有機JAS規格、2001年4月1日施行)設定の生産者は限られており、太秦では現在長澤農園1軒です。その要因としては、事務量の多さ、栽培記録と出荷記録の記帳にあると考えられます。更に、制度の信頼を保つためには必要なことではあるのですが、一人の生産者が有機農産物と非有機農産物を生産する場合、その区分を厳格にしなければならないのが大変です。 JASの認定費用は認定団体により異なりますが、長澤農園の場合、NPO法人である兵庫県有機農業研究会の努力によって、5万円弱と負担はかなり軽い部類に入ると思います。
小規模農家なので、特に販促活動はしていませんが、生産物に名前、電話番号を表示しているため、1年に数回引き合いがあります。有機JAS認定の1年目(2001年)は変化が無く、2年目より順調になりました。表2は売上等の推移です。表3は、夏に栽培する主生産物(茄子)と、秋と冬に栽培する主生産物(青葱)の単価(1kg)の推移です。 現在は取引先からの需要が多く、出荷量が不足している状態です。取引先から生産量の増加を望まれています。有機JAS規格の制度は、栽培品目の変化を考慮しても、長澤農園においては、売上、収益、単価とも、有効に作用したと言えます。
現在、食味の向上を目指し施肥などに色々な工夫を行い、より美味しく、安全に、そして、また食べたくなる野菜を作ることを目標に、そして、私の後継者である息子に胸を張れる野菜を作るべく、日々研究の連続です。毎年作ったとしても、50回程度作れれば良いほうです。つまり、50回しか試せないのです。後何回試すことが出来るかは分かりません。それ故、昨年よりは今年、今年よりは来年と、野菜が進化し続ける姿を自身の楽しみとし、そして、その楽しみの先に美味しいと胸を躍らしてくれる消費者の皆さんがいることを日々感謝し、少しずつではありますが、日々邁進していこうと思っています。
所在地:京都市右京区太秦石垣町19TEL:075-881-0479FAX:075-881-0480